”妊娠は病気ではない!”

OLから専業主婦となり、妊婦といえども一日中自宅にいることになった私は罪悪感さえ感じるようになりました。

自宅にいると毎日様々なセールスの電話や訪問があり、その対応にうんざりしていました。

ある日、いつものようにインターホンが鳴ったのですが、どうせまた何かの勧誘だろうと思い居留守を使ってしまいました。

その夜、夫が帰宅した際にポストに郵便局からの不在連絡票が入っていたことを知らされました。

すると夫は「一日中家にいながら何で荷物が届かないんだ!明日郵便局に取りに行ってこい!」と激怒したのです。

翌日、徒歩30分のところにある郵便局へ荷物を取りに行きました。

渡された荷物は夫宛のもので、大きな手提げ袋が二つ、その中には書籍がぎっしりと入っていたのです。

妊娠初期の体にはその荷物がとてつもなく重く感じました。

タクシーに乗るお金も無く、自宅までクタクタになりながら1時間かけて持ち帰りました。

その夜、帰宅した夫がその荷物を見て「ああ、これかぁ・・」と一言。「ありがとう」の一言もありませんでした。

何が届くのか教えてくれたら、キャスターを持って行ったのにと思いながら食事の後片づけをしていると、突然激しい腹痛と出血がありました。

翌日病院へ行くと、切迫流産になりかけたとのことで、しばらくの間、安静にするようにと言われました。

帰宅した夫は「そんなの俺のせいじゃないよ、郵便局が来たのに居留守を使うからそうゆうことになるんだ」と全く気遣う様子はありませんでした。

そういえば義母が夫の前でこんなことを言ていたのを思い出しました。

”妊娠は病気ではない!昔はわざと豆をまいて一つ一つ拾い集めてでも動き回ったものだ”

夫の私に対する考えは全て”おふくろの言うとおり”なのだと思いました。

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