パートナーの浮気に気付いたときの対処法|取るべき行動とやってはいけない行動

パートナーの浮気に気付いてもやってはいけない行為
パートナーの浮気に気付いた時、あなたはどのような行動をとりますか?
- 直ぐに浮気の事実を問い詰める
- 過去の行動について本人にさりげなく探りを入れる
- 双方の親に言いつける
- 自分で尾行する
実はこれらは最もやってはいけない行為です。
例えば、過去の行動に探りを入れて自分で尾行することで次のような結果につながることがあります。
- 自分の浮気が発覚したと思い警戒する
- 浮気調査実施となった場合に空振りや警戒行動等で難易度が上がる
- 結果、調査費用が増える
また、双方の親に言いつけた場合、「結婚は忍耐」「浮気は男の甲斐性」など世代間の考え方の違いで我慢を強いられ、当人が納得できないまま解決させられる。
または親族間のいがみ合いで余計にややこしくなり、
浮気を問い詰めて上手くいくケースはほとんどない
パートナーに浮気を問い詰めたら相手がどんな反応をするのか、あなたはこんな場面を想像していませんか?
- 「彼女(彼)とは別れる」とその場で土下座して謝る
- 反省して以後良い夫(妻)となる。
浮気を問い詰めて、このように上手く事が運ぶケースはほとんどありません。男女の関係はそんなことであっさりと解消するものではありません。
また、不倫が発覚したことでますます浮気相手との愛が深まるといった最悪の状況に陥るということもあります。
浮気の問題を解説するために重要なこと
問題解決に最も必要なことは”順番を守ること”です。
物事を冷静に考えることができる人は、常に最悪の結末を想定し、密かにそして速やかに対策を講じることができます。すべての対策が整うまでは信頼できる人物以外誰にも浮気のことは口にせず淡々と過ごすことが必要です。
相談した方がよい相手
弁護士、カウンセラー、自分のことをよく理解している人物
相談しない方がよい相手
時代遅れな考えを持つ世代の違う人物、利害関係のある人物、パートナー側に近い人物
なぜなら、後ろめたいことをした人間は、相手の動きを覚った途端、様々な自己防衛反応を起こすからです。
ここで夫の浮気から離婚裁判という経験から得た様々な教訓をもとに「浮気問題」を乗り越えるためのプロセスを解説いたします。
STEP1 自分の本当の気持ちと向き合う
不本意ながらパートナーの浮気の事実が判明したとき、不安、悲しみ、怒り、絶望、喪失感・・・様々な気持ちが渦巻くことでしょう。
この先パートナーと共に生きることは辛いけど、子どものために離婚はしたくないと考えてはいませんか?
その理由は「貧困」になりたくない、パートナーや浮気相手への「復讐」、それとも片親やバツイチなどの「体裁」などではありませんか?
だとすれば、それは「子ども」のためではなく「自分」のためですね。会話も笑顔もない両親のもとで生きるお子様は本当に幸せになれるのでしょうか。
とはいえ、自分ではどうしたら良いのかわからない、辛くて耐えられないときにはとことん泣くのが一番です。一生分の涙を流すと次の人生を前向きに考えることができます。
自分はこれからどうしたいのか、どんな人生を送りたいのか、そこにパートナーは存在するのか。10年後、20年後、自分らしく生きている姿を思い描いてみましょう。
それでも気持ちの整理がつかないという場合には信頼できる人物に相談し将来のビジョンを描ましょう。
STEP2 事実に基づいた証拠を用意する
今、何が起こっているのか悶々とした気持ちで過ごすことは非常に辛いものです。お子様は確実にあなたの異変に気づき不安を抱えることになります。
しかし、事実を確認せず思い込みだけで物事を進めることも、自分で証拠を集めるために尾行することも危険です。
まずは信頼できる調査会社に相談することから始めてみましょう。事実を確かめ確実な証拠を掴むことが問題解決の大きな一歩になります。
STEP3 いかなる展開にも対応できるよう準備を開始する
浮気の再犯率については諸説ありますが「一種の病気」と言われるとおり高いものとされています。浮気と発覚を繰り返す度に心身ともに苦しめられることがあってはなりません。
今後パートナーとやり直すにしても離婚するにしても、共通することは十分な対策を取ること、即ち話し合いに必要な証拠資料を集めることです。
予期せぬ事態の急展開に備え、どんな些細なものでも構いませんので一つでも多くの証拠資料をコピーや写真データで保管しておきましょう。
最低限必要な資料は次の通りです。
財産分与
「預貯金」の残高や「保険」の解約金額、「有価証券」「不動産」の評価額等です。離婚を前提に別居する際には、別居日の残高や評価額が基準となりますので、必要なものは別居前に少しずつ買い揃えておいた方が良いでしょう。
慰謝料請求
「不貞の証拠」「モラハラ」「DV」「虐待」等の被害を証明する音声や映像等 調停や裁判には必要となります。尚、浮気を証明するメールはスクリーンショットではなく、スマートフォンごと撮影する必要があります。
養育費
別居中の「婚姻費用」や離婚後の「養育費」は、夫婦それぞれの収入から算定されます。相手の収入を証明する直近の「課税証明書」や「確定申告書」等のコピーを取っておきましょう。
養育費は離婚成立後8割の人が不払いになるとされています。貧困家庭とならないよう不払時の取決めの他、各種手当や収入から今後の生活の目途が立つよう仕事選びや住居の確保が重要です。
STEP4 十分な証拠を揃えて話し合いに臨む
「関係修復」「離婚」何れにせよ話し合いが成り立つ相手であれば第三者を交えて話し合うことをおすすめします。その際の会話は必ず録音(録画)しておきましょう。
関係修復に向けた話し合いなら「誓約書」を、離婚に向けた話し合いなら「離婚調書」は予め作成し、相手のサインをもらう状態にしておきましょう。
話し合いが成り立たない相手であれば最寄りの家庭裁判所に「離婚調停」関係修復なら「「夫婦円満調停」の申し立てを行いましょう。
弁護士の手法にもよりますが、調停の場では用意した証拠資料は極力提示しないことをおすすめします。なぜなら、「証拠」は最後の切り札として隠し持っておくのが鉄則で、裁判に発展した際に相手が法廷で嘘をつけば証言の信憑性が疑われ裁判官の心象に影響するばかりか、結果的に自分に有利な判決になる可能性があります。
浮気相手に慰謝料請求する場合、時効間際でなく余裕を持って弁護士に相談することをおすすめします。その理由として、内容証明郵便の受け取り拒否や転居、転職など送達ができなくなる可能性があります。居住先調査にも時間を要することになります。
その反面、パートナーに離婚話を出す前に浮気相手に慰謝料請求の内容証明を送ると、間違いなくパートナーに連絡が行くので注意が必要です。内容証明を送るタイミングとしては、時効期限内であれば離婚調停や離婚の話し合いが始まった後がベストです。
まとめ
この順番を間違うと、高い確率で悲しい結末に見舞われることになります。
実際に、準備が整わない時点で離婚話を持ちかけた途端、自身の外出中に玄関の鍵を交換され、集めた証拠資料が全て破棄されたという事例があります。
このように相手に手の内を知られて良いことは何もありません。感情で動くことなく不測の事態に備え冷静に戦略をもって行動しましょう。
