救世主はブライダルフェア

先日、ある取引先の男性から「女性って何年も前の事なのに、よく詳細に覚えていられるよね」と言われました。

確かに。

昔の恨み辛みを良く覚えている私は、自分のことを単に”根に持つタイプ”と思っていたのですが、先日ある番組で”感情に影響を与えた出来事は記憶に残る”と言っていたように、楽しかった事や苦しかった記憶はなかなか消えないようです。

ということで私もよーく覚えてますよ、結婚準備のことを。

時代遅れのウェディングドレスを着ることになってしまった私は、何としてでも回避しなければと仕事帰りにウェディングドレスを探し求め、都内のレンタル衣装店をまわりました。

しかしなかなか予算に見合うドレスが見つからず夫に相談したのですが、「俺は男だからよくわからない」と言ってその話はそこで終ってしました。

何とかしなければと苦悩していたある日、披露宴の予約をしていたホテルのブライダルフェアの招待状が届きました。

実際にはそこで細かな事を見ながら決めるというもので、何故か義母も出席することになりました。
今思えばそれが良かったのかもしれません。

フェア当日、ブライダル衣装のファッションショーも行われ、そこでは新作のドレスも発表されました。

義母はそれを見て気付いたのでしょう、ドレスの試着コーナーで私に新作ドレスを着てみろと言うのです。

どうせ借りることは無いのだからと一風変わったドレスがあったので着てみることにしました。

すると何故か誂えたようにサイズがぴったりで、それを見た義母は「それにしなさい」と一言。

本当は着たいドレスは別にあったのですが、気が変わったら元も子もないので即決でした。

その後も式は神前、綿帽子では無く角隠し、簪はべっ甲は無しでプラチナ一種類だけ、その他引き出物からお料理まで全て義母の言いなりで決まりました。

このような場所に義母が同行するのは善し悪しですが、私としては最大の懸念材料が無くなっただけでも良しとする事にしました。

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