普通の営業マンに戻った夫

支店長から普通の営業マンへと舞い戻った夫ですが、それと同時に勤務先も郊外から都心へと戻ったのです。

偶然にも購入したマンションの借主が、同時期に退去したので、そこから30分もあれば転勤先への通勤が可能となる夫は、引っ越しを望んでいました。

私としては当時小学生の娘達をまた転校させたくなかったので、駅までの送迎をすることを条件に引っ越しは避けるよう要求しました。

それについては意外にも夫はあっさりと承諾したのです。

都心にある新しい勤務先までの通勤時間は約1時間、支店長時代とは違い毎朝6時50分頃の満員電車に乗り、夜9時頃帰宅するようになりました。

また転勤から約2ヶ月間程、顧客台帳の整理があるとのことで休日出勤もしていました。

朝晩の通勤に加え休日出勤でクタクタのの夫は、「お前達の為に俺はこんなに苦労して通勤しているんだ」と恩着せがましく不満ぶつけることもありました。

しかし妻の私から見て、支店長時代よりもはるかに大変なはずなのに、一営業マンに戻った夫の方が生き生きとしているように見えました。

その裏にはとんでもない事実が隠されていたことも知らずに。

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