”○○の家内です”

電話に出た愛人Mに対し事務的な明るい声で
私: 「もしもし、K・Mさんですか?」
愛人M: 「誰ですか?」
私: 「佐藤と申します」
愛人M: 「K・Mですけど・・・」
(豹変する私)
私: 「私、○○の家内です」
愛人M: 「・・・・・」
私: 「夫とはどういうご関係でしょうか?」
愛人M: 「もう会ってません、本人に聞いて下さい」
私: 「肉体関係はあったの?」
愛人M: 「・・・・・・」
私: 「答えなさい!」
愛人M: 「・・・ありました、本人に聞いて下さい」
私: 「何回くらい?」
愛人M: 「・・・わかりません」
私: 「明日、こちらに来て一筆書いて下さい」
愛人M: 「・・・わかりました」
翌日の昼12時、我が家の最寄駅に来る約束をし、電話を切りました。
”やっぱり浮気してたんだ!”
その瞬間、長い間の願いである「真実を知ること」が叶い、怒りとか悲しみよりも、むしろ達成感に満ちたすがすがしい気分でした。
しばらくして夫が帰宅しました。
「あれ?実家に帰ったんじゃなかったの?」
つい先程起こった妻と浮気相手との修羅場など知る由もなく、ほろ酔い気分で風呂に入る夫。
その翌日から私達夫婦はさらに厳しい大殺界へ突入することになったのです。