シャチハタで婚約

夫のプロポーズに私がOKの返事した途端、夫はすぐさま自分の母親に報告したのです。

すると義母は涙を流して喜んでくれました。

(後にその涙の意味を知った時には愕然としました。)

その後、私の両親に正式に結婚の承諾をもらいに行ったのですが、素直に喜べない両親がいました。

 

そもそも私が仕事を辞めたら実家に戻って地元の男性と見合い結婚をし同居することを望んでいただけに、両親にとっては諦め以外の何ものでもなかったはずです。

そのことに対して後に夫は「まるで俺が悪者みたいじゃないか、娘の幸せを何だと思っているんだ!」と非難していました。

(その言葉、今の夫にそのまま返してやりたいです)

その一ヶ月後、夫の母親と私の両親を交えて滞りなく結納を済ませたのです。

その当時の私にとって結納とは人生において最も重要な契約と思っていたので、もう、どんなことがあっても後戻りは出来ないのだと覚悟を決めた瞬間でもありました。

最近、その事をある人に話したら「婚約なんて回ってきた書類にシャチハタで”ポンっ”とハンコを押すようなものだよ」と言われました。

 

この歳になり、気付いたら”なるほど、その通りかもしれない”と思える自分になっていました。

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